1999年11月 6日更新
第2部
これは千葉県浦安市に住む島袋 ひろ子(OL 25歳 仮名)が、一念発起しジャズ・ピアノを始め、上達していく物語である。
下の罫線の幅(630ピクセル)にブラウザのウィンドウを合わせていただくと、レイアウトが最適化されるようになっています。
サックスがテーマを採って、テナー・トランペット・ピアノ・ベースとソロをやって、4バースであとテーマに戻ります。
エンディングはまたIII-VI-II-Vで伸ばして、終わるぞ。
え〜と、キーがFの時で「Am7-D7-Gm7-C7」だったから、キーがBbになると.....
もう一度、整理すると、本来は
曲の終わり(d5m1.mid)
とやるところを、最後のBbmaj7をDm7−G7に置き換えて、「Cm7-F7-Dm7-G7」を何回かやって、「Cm7-F7-Bbmaj7」で終わるんですね。
マイナス・ワンを演奏する
Ending(d5m3.mid)
このG7ではシとラbを使うのがツボじゃ。
C7のフレーズ1(d5m4.mid)
もう少しC7にこだわったフレーズだとこんなのもアリじゃな。
C7のフレーズ2(d5m5.mid)
C7のようなコードは、一般的には曲の終止を延期(suspend)するために使われることが多いな。
とはいえ、別にCm7のつもりで弾いても構わんのじゃ。10回のうち10回とも、Cm7でやるのはちとまずいが、4、5回はCm7で弾いても大丈夫じゃよ。
C7のフレーズ3(d5m6.mid)
そういえばこのC7は「Take The A Train」のD7と同じ機能なんじゃよ。
ただ、やっぱり基本は前後のサウンドを聴いて、動物的に反応するのがいい。
さっきの「Blue Minor」でも、ピアノ・ソロからあとテーマに入るときに、みなさん、入りづらそうでしたし....
自分で自分のソロをコントロールして、「こうやって始めて、こう展開して、最後はこうして終わる」というビジョンというか、構想を持って演奏しなければならん。
バンドで演奏するときに、これはジャズに限らないと思うが、特にジャズに於いてはメンバー同士のコミュニケーションというのが一番大切なんじゃ。
もちろん、自分が弾いた音だけで全てを伝えられればそれに越したことはないが、そんなのは幻想だと思って良い。
演奏中のコミュニケーションの取り方として、一番、手っ取り早いのは声に出して、例えば「次、バース行こう」とか言ってしまうことじゃ。
また、ウェザー・リポートでもジョー・ザビヌルが手を挙げて曲の終わりを指示したり、ハービー・ハンコックは椅子に座った体勢から腰を浮かすことで合図しておった。
また、「今、どこを演奏してるのか分からなくなっちゃった」なんてことも、その人の顔を見ていればなんとなく分かるものなんじゃよ。
ひろ子ちゃんのアイ・コンタクトを合図に「ピアノ・ソロ」から「リフとの掛け合い」に進もう。(第2部第4話参照)
ブレイク1(d5ma.mid)
このブレイクしたところから無伴奏で演奏するのを「ピックアップ・ソロ」もしくは「ソロをピックアップして始める」と言うんじゃ。
トランペットから2番目のテナー・ソロへ移る時にもブレイクして、テナーがピックアップするんじゃ。
ブレイク2(d5mb.mid)
同様にテナーからピアノへ行くときも「ブレイク&ピックアップ」するんじゃ。
ブレイク3(d5mc.mid)
ちょっとゴメスっぽかったかな。ついでじゃから、ベース・ソロから4バースに移るところもブレイク&ピックアップでいこう。
実はジョン・コルトレーンも大好きで「Summertime」や「But Not For Me」で使っておる。「夜は千の目を持つ」ではソロの最中もご丁寧に毎コーラス、ブレイクしておったなあ。
最後から2小節目の1拍目のアタマでブレイクすると、こんな感じ。
1アタマでブレイク(d5md.mid)
最後から3小節目の4拍目のウラでブレイクすると、こんな感じ。
4ウラでブレイク(d5me.mid)
そんなことより、ちゃんとピックアップすることじゃ。間違ってもこんな風に弾いちゃいかんぞ!
ダメダメなブレイク(d5mf.mid)
ところで博士、ブレイクの時はバッキングはどうすればいいんでしょう?
あっさり終わり(d5mg.mid)
実際にここでは
と弾いている。
ところが見方を変えると「ソ」は「Fmaj7」の9thだし、「シ」は#11thだし、「レ」は13thであるわけじゃ。
ここではペットが9thである「ソ」を、テナーがmajor7thである「ミ」を弾いていて、全体としては
というサウンドになっておるんじゃ。メジャー7thと6thは相容れないものなので、6thというより、13thのほうがいいかと思ってね。
まあいずれにしてもこうした複雑な和音をわかりやすく表す方法として、分数コードが使われるということを覚えておいて欲しい。
※この物語はフィクションであり、登場人物・団体名・地名などはすべて架空のものです。
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